りんです!
突然ですが、弥生時代の日本人の形成については、縄文人と中国・朝鮮からの渡来人との関係が指摘されています。
すると、私たちのご先祖様は、中国の古い神様ともご縁があったのかもしれないと想像することができますね。
中国には盤古(ばんこ)という名前の神様がいます。
まだ天地が混沌としていた頃、暗闇の中で、盤古はずっと眠り続けていました。
ある時目覚めた盤古は、斧と鑿で暗闇を割り、天と地が生まれます。
すると、盤古は天と地が再びくっついてしまわないように、天地を支えました。
やがて力尽きた盤古の身体からは、山や川が生まれました。
また、盤古の左目から太陽、右目から月が生まれたというお話もあります。
伏羲(ふくぎ)と女媧(じょか)は蛇の身体を持った神様で、夫婦または兄妹とされています。
より古い時代から信仰されているのが女媧です。
女媧は泥をこねて人間を生み、天が壊されてしまった時には、その修復に力を尽くしました。
伏羲は八卦や火を人間に教えたと言われますが、司馬遷の『史記』には伏羲、女媧の順番に地上を治めたと書いてあります。
伏羲、女媧、その次の神農(しんのう)を三皇と呼ぶ習わしです。
実は、中国の医薬の神様である神農は、同じく医薬の神様の少彦名命(すくなびこなのみこと)と一緒に、大阪の少彦名神社に祀られています。
しかし、神農の子孫の時代になると、世の中が乱れました。
そこで、新しく天子の位に就いた黄帝が、全ての中国王朝の始祖となりました。
黄帝、顓頊(せんぎょく)、帝嚳(ていこく)、堯、舜を五帝と言い、中国では理想的な時代として回想されています。
禹(う)の創始した夏王朝は、この三皇五帝の時代に続くものです。